SCL研究会とは

サプライチェーン ロジスティクス研究会(SCL研究会)は、「グローバルな医薬品流通の研究・発信・問題提起」を目的として2001年に設立されました。
SCL研究会は「研究」「発信」「講演会」の3つの活動を通して、日本の医薬品流通政策に多方面から貢献することを目指しています。

研究会の活動目的

PURPOSE

サプライチェーン ロジスティクス研究会(SCL研究会)は、以下の目的のために活動しております。

  1. 01

    日本の医薬品流通(広義の流通=「物流・商流・情報流」)を俯瞰して捉え、川上(医薬品製造)から川中(卸売)川下(医療機関・薬局)のみならず、支払側としての保険者・国・患者家族までをスコープに置いて、現状を把握し、世界の医薬品流通との比較を行い、問題を提起し、流通効率化、付加価値化の一端に貢献する。

  2. 02

    少子高齢化の日本において、日本型医薬品流通システムの望ましいあり方を、国際比較も含め提示する。

  3. 03

    日本・世界の医薬品流通の現状を把握し、社会的厚生の最大化を実現するための卸のビジネスモデルを提案する。

研究会の問題意識

1 近年の日本の医薬品バリューチェーンの変化は欧米の後追い展開に映る。

  • 医薬品卸の相次ぐM&A
  • 医薬品製造、他業種卸の統合、医薬品調剤事業への進出に活路
  • 日本卸は中国の大手卸との提携を始めるも明確なビジョンは見えず

日本卸の内向き指向に全ての原因があるのではないか

2 一方で、欧米の卸によるグローバルなM&Aの進展が進行中。

  • 欧州卸はEU圏を越え、中東、アジア、南米進出に意欲
  • 米国卸が直近で欧州卸との経営統合を進展中
  • 日本は市場規模では米国に次ぐ位置から、近年は、EU圏の単一市場化や中国・インド市場の伸長を考えれば、地位低下は益々深まるだろう
  • これまで欧米と日本との制度の違いだけを見て、思考停止になっていたのではないか。
  • 医薬品流通の本質、患者からの視点からすると、世界の潮流は日本の近未来を表していると考えられないか。